さて、前回は1と2の感想を挙げたので、引き続きマトリックスの感想を。
今回はマトリックス3(レボリューションズ)です。
3部作の完結編ですね。
あらすじ
ネオと仲間は別の船に避難したが、ネオは倒れたまま目覚めない。
ザイオンは敵の侵略の危機にある。
モーフィアスとネオの恋人はネオ(の意識)を探しにマトリックスに行き、無事ネオと再会する。
敵との熾烈な交戦が始まるザイオン。
ネオが避難した船では、ザイオンを救うために奇襲をかけることが決まった。
ネオはザイオンには戻らず、自らの救世主としての使命を果たすために、敵の本拠地である機械の都市に向かう。
ネオは機械のボスと交渉し、共通の敵であり、いまやマトリックスを支配しようとしている「スミス」を倒すことを条件に、ザイオンへの攻撃をやめるよう交渉する。
ネオは自分の命と引き換えにスミスを倒し、人間と機械の間にはつかの間の平和が訪れることになった。
というストーリーです。
3が一番面白いかもしれない
3の見どころはなんといってもザイオン(人間)対機械の戦闘シーンです。
戦闘というよりかは、戦争というのが正しい表現ですね。
映画の中でかなりの時間を占めており、1や2のような個人単位の格闘は少ないので、1や2よりも見やすいです。
また、2のときのような複雑な伏線などはありません。
基本的には人が死ぬ戦争映画は苦手なので、不穏な空気が長くて見るのがちょっと辛かったです。
が、映像のクオリティは非常に高いし、数々の定番が踏まえられている(古参の将軍の見事な散り際、新兵の思わぬ活躍など)ので、エンターテイメントとしては良いと思います。
サティーという少女
3の最初に「サティー」という女の子が登場します。
システムプログラムの間に生まれた子供で、父親はプログラムにも関わらず彼女を「愛している」と言います。
思うに、スミスに吸収されたネオがスミスを崩壊させるわけですが、吸収された瞬間に「システム」になっているなら、スミスを壊そうとは思わないはず。
スミスと同等の力があり、なおかつ「愛」を持ち得る状態でスミスの中に存在していられるから、スミスを倒すことができたのかなと思います。
サティーの存在は、「機械やシステムでも愛を持ちうる」ことの伏線だったんだーと個人的に感じました。
救世主としてのビジュアル表現
ネオが死ぬ際に、目隠しをされ磔を思い起こさせるような死に方をするのは、やはりキリスト教的な救世主のイメージを踏まえているのだろうなと感じました。
設計者の発言が良かった
最後の設計者の発言がユーモアがあってよかったです。
預言者「出たがっている人たちを出してくれる?」
設計者「全員出そう」
預言者「…裏切ったりしないわよね?」
設計者「私を何だと思っている。人間か?」
って言ったところが個人的には最高です。
裏切るのは人間の特徴でシステムの自分ではないという、どこかプライドを感じさせる良い台詞でした。
今回のツッコミどころ
はい、今回のツッコミどころは1カ所です。
ネオ VS スミスの時に、横にずらっと分裂したスミスが並んでいます。
…全員先頭に参加したらいいやん! 2ではみんなで戦ってたじゃん!
というのが素朴な疑問ですね。
全員スミスと同等の力があるなら、100人ぐらいでフルボッコにした方が絶対早いし確実です。
以上を踏まえて
マトリックス3が一番面白かったですね。
というか、1は初めて見たときが一番衝撃的だったし、2は1と2を続けてみたのでちょっと疲れてたせいもあるかもしれません。
折角1ー3まで通して観たので、あとは映画館で新作を見に行きたいと思います!
もし見に行ったら感想をここにあげたいと思いますのでお楽しみに☆
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