【推しの子】解釈・考察編その8 東京ブレイド編の天照はもちろん彼女です。

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皆さん北の大地からこーんばーんはー(錦鯉風)。

前回の解説に引き続き天照大御神と、今回は東京ブレイドについてのお話です。

天岩戸の段とは

そういえば、全員知ってるだろうという前提で天岩戸の段とか天照大御神が~とか話し始めてしまいましたが、念のため天岩戸の段について簡単に説明しておきますね。

古事記に書かれている、天照大御神のエピソードです。

弟であるスサノオノミコトの暴力性を恐れたアマテラスは、天岩戸という岩でできた洞窟の中にかくれてしまいます。

太陽である天照が隠れると、世界は真っ暗闇に。

困った神々は天照を引っ張り出すために、天岩戸屋の前で宴会を開きます。

芸能の神であるアメノウズメが洞窟の前で踊り(本当はストリップ)、宴会は盛り上がっていきます。

自分が消えて困っているはずなのに、楽しそうな声がすることを疑問に思った天照。

こっそり岩戸屋の扉を開けて外を伺おうとしたとき、神々が協力して天照を引っ張り出しました。

そして、再び世界に太陽が戻ったのです。

ちゃんちゃん♪

という感じが天岩戸の段のお話です。

  

有馬かな≒天照大御神

東京ブレイド編の天照大御神ポジションはもちろん彼女、

有馬かなです!

というか「太陽みたいな演技」って言ってるんですから、そのまんまですよね。

天岩戸の段がどのように構成されているか、登場人物の名前から見て行きたいと思います☆

鴨志田朔夜

『東京ブレイド』という演劇を作り上げるにあたり、多大な貢献をしたといわれている彼

鴨志田朔夜の「朔夜」を辞書で引くと、新月の夜という意味があります。

つまり、真っ暗闇。

『東京ブレイド』は、暗闇が土台となった舞台と言えるわけです。

天照大御神が天岩戸にこもるとこの世から光が消えたという内容が古事記にはあるので、

この辺も相似性があります。

※鴨志田については後述します。

鳴島メルト

古事記の天岩戸の段には、長鳴鳥という鳥が出てきます。

長鳴鳥とは鶏(ニワトリ)のことで、鶏が鳴く(=朝を告げる)声とともにアメノウズメを舞わせた、

という内容があるそうです。

ニワトリ役ww

黒川あかね≒アメノウズメ

『東京ブレイド』編では、黒川あかねが有馬かな(天照大神ポジ)を引っ張りだす役割をしています。

まず、彼女自身が思い切った演技をすることで、有馬かなに発破をかけます。

皆さんお気づきですか?

そのことについて有馬かなはこうつぶやいていますよね?

私と一緒に踊りたいの?」(7巻#073)

と。

確かに踊っているようなコマが描かれているのですが、劇中ダンスについては全く触れられていないのに、なぜ「一緒に踊る」という言葉が出て来るのか。

それは、天岩戸の段とかぶせているからなのです(主観です)。

全員で天照を引っ張りだす。

〇姫川大輝

姫川大輝も分かりにくいのですが、有馬かなの復活に一役買っています。

「さっきのシーン乗るべきだったんじゃないのか?」(7巻#075 冒頭)

と有馬かなに伝えますが、乗り気じゃない様子を見て一旦引きます。

そしてその後、アドリブを有馬かなに「全投げ」する(7巻#075)という、読者からはややわかりにくい方法で有馬かなを中心に立たせます。

その証拠に、アクアが「周りの奴等がそれを見たいって言ってるんだ」(7巻#076)といったときの背景には、

姫川大輝がしっかり描かれているのです

〇黒川あかね

黒川あかねは自分で有馬加奈をけしかけようとして失敗しています。

しかし、舞台裏で「有馬かなに勝てるがどうする?」とアクアに聞かれた際に、「そういうのじゃない」(7巻#074」)と答えていますね。

つまり、見方によっては黒川あかねがアクアに対してGOを出しているともいえる訳です。

太陽のように輝く有馬かなを全員で引っ張り出す、というのが東京ブレイド編の大きな主筋でしたが、まさしく天岩戸の段そのものだといえるでしょう。

番外編:鏑木組は流鏑馬組?

鏑木プロデューサーの名前「鏑」には、音が鳴る矢「鏑矢」という意味があります。

そして鏑矢を辞書で引くと、関連する語として「鳴鏑(なりかぶら)」という言葉も出てきます。

鳴島メルトの「鳴」ですね。

さらに有馬かなをの「馬」を加えて、「鏑矢 馬」で検索すると「流鏑馬(やぶさめ)」が出てきます。

アクアが海なわけですから、「流」のイメージとしてとみなしてよいでしょう。

ちなみに、鴨志田を「鴨志田→鴨下→下鴨→下鴨神社」として取ると、5月の葵祭の時期に、下鴨神社で流鏑馬の行事をやっているそうです。

さすがに下鴨ってはっきり書いたらあからさますぎるから鴨志田にしたのかなぁと勝手に考えているすずやでした☆(主観です)

ちなみに毎年5月15日に行われる葵祭は1500年続いているそうです。

サクヤとナルシマにはさらに古事記上のつながりがあるのですが、その辺りは割愛いたします。

それでは、本日はこれにて。

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