久しぶりに『推しの子』ネタで行きたいと思います!
というのも、第98話の場面についてどう考えたらいいのか迷っていたのですが、自分の中で最終的な結論が出たので書きたいと思います。
第98話?別に何もないじゃん!というあなたは、読解力高めのクレバーな方です。
今回はそうではない、すずやのような人向けの参考に描いております。
ちなみに紅白歌合戦を見た後なので、そんな感じでお送りします。
日本酒のんで酔っ払いながら書いているので、やや粗くなっておりますがご了承ください。
※尚、作品そのもの・各読者の感想を否定するものではございません。
個人の感想だということをご了承いただければ幸いです。
- はじめにブログ主の性格について~誰かの考えることなんてわからなくてさ
- 読めそうで読めない第98話の黒川あかね
- 狂信的なモデル様(Death Noteのミサ)との類似点
- そのことばは嘘か本当か(「人の気持ちがよく分かる普通のいい子」)
- やっと言えた「あなたは間違っている」
- 殺意はないないない(彼にはBye,bye,bye)
- 抜けてるとこさえ作者のエリア(訳:あんな服装で捕まらない訳がない)
- 端の方のおまけ:100%個人的な感想群(以下、ただの感想です)
- 完璧じゃない関係を許せない?
- 金輪際現れないワンチャンスを逃す
- 太陽様の引き立て役A(黒川あかね)の描写について
- 等身大の君のこと、すぐに分かりたかったなぁ
- 誰に好かれてものらりくらり。アクアの好きなタイプは?
- 終わりに
はじめにブログ主の性格について~誰かの考えることなんてわからなくてさ
コミュ障すずやは対人関係において裏読みがあまりできないタイプです。
プライベートでその人が「いいよ」といってたらいいんだろうし、嫌なら断るんだろうなと思っています。
そのため、相手の我慢に気づかず爆発させたことが数回あります(笑)
読めそうで読めない第98話の黒川あかね
そんな読解力低めのすずやが疑問に感じたのが、第98話「道を踏み外す」です。
ある人物を殺しに行こうとした黒川あかねがアクアに止められ、フラれてしまうというこの場面。
「アクアくんは道を間違えた」
というセリフが、最初に読んだときかなり違和感がありました(;’∀’)
いや、冷静に考えて「殺したい」ってアクアずっと言ってたじゃん。ずっと間違ってたじゃん。
どこが間違いなんだよぉおおおおおおおおおおおおお!
と思ってました(笑)
狂信的なモデル様(Death Noteのミサ)との類似点
もう一つ違和感があったのが、どうして一度止められただけで黒川あかねは殺人を諦めたのかという点です。
ちょと脱線しますが、『Death Note』の話も交えて話したいと思います。
読了済みの方がいたらお分かりかと思いますが、黒川あかねとミサは置かれた状況に類似点があります。
彼女は、
・家族を殺した殺人犯をキラに殺してもらい、キラを崇拝している(恩義)
・キラにひとめぼれする(恋愛感情がある)
・キラの協力者として殺人を行う(殺人への協力)
という特徴があります。 ※夜神月=キラとして表示しています。
そして、立場としては黒川あかねもよく似ています。
・自殺寸前を救ってもらい、殺人を認めている(恩義)
・アクアと付き合っている(恋愛感情がある)
・殺人をたくらむアクアの理解者兼協力者としてふるまう(殺人への協力)
で、思うのですが、もし恋愛感情でも恩義でもどちらかの感情を振り切っていたら、
歩道橋で止められたとしてももう1回殺しに行くはずなんですよね。
それこそミサがキラのために殺しまくったみたいに。
そしてアクアは別れるのではなくて、逆に黒川あかねを監視する意味で付き合い続ける方が多分自然なんじゃないかなと。
というか、本当に悪に徹する気持ちがあるなら彼女を「保険」としてキープするべきだろうと思うのですが。そこがアクアの優しいところなんでしょうね。
そのことばは嘘か本当か(「人の気持ちがよく分かる普通のいい子」)
人の気持ちがよく分かる、「よく読める」と言い換えてもいいかもしれません。
上で書いた2つの違和感について説明していきます。
まず、黒川あかねはアクアに対して救ってもらった恩義があるので、協力を申し出ます。
「人を殺したいと言ったらどうする?」
「協力するよ」
と言っていますね。
で、読解力が低いというか言われたことを正面から受け取る人は、「そうなんだ~」といって受け取りますが、
本当に彼女は「殺してしまえばいい」と思っているのでしょうか?
その後、容疑者としてカミキヒカルが出てきたときに、彼女はこう語ってもいます。
「少年法では裁けない」
と。
つまり、彼女は復讐の内容としては、殺して仇を取るのではなく、犯罪者として刑罰に問えるならそれでもいいと思っていたのではないでしょうか。
ここから導き出される答えとしては、黒川あかねは
アクアを一人にさせないために復讐相手を殺すということに賛同はしたが、本当に殺人を肯定できるほどの狂気はないということです。
いやいや、黒川あかねも自分で殺しに行ってるじゃん!と言われそうですが、ここでいう「殺人の肯定」とは、
「人を殺したら殺されても文句言えないよね?本当に悪い奴なら死んで当然☆
罪に問われるなんておかしいでしょー?」
「目 指 せ ! 完 全 犯 罪 ☆」
というくらいの感覚を肯定と言っています。
やっと言えた「あなたは間違っている」
アクアとの関係は彼の復讐の協力者としての立場から始まり、恋愛関係に移行しています。
この恋愛関係は、アクアの協力者であるということが大前提です。
黒川あかねはアクアとの恋愛関係が継続していくことを望んでいるので、その間は「復讐の協力者」という前提を崩すような発言や行動を取ることができません。
また、有馬かなという強力な恋敵がいる間は、なおさら発言には慎重にならざるを得ません。
彼女が最終的に「君は道を踏み間違ったよ」といったのは、二人の関係が終了したために殺人は肯定できないという本音をようやく言えるようになった、ということです。
フラれてようやく「あなたは間違っている」と言えるようになるなんて切ないですね。
殺意はないないない(彼にはBye,bye,bye)
さて、結局黒川あかねが2回殺しに行かないのはなぜなのでしょう。
アクアと付き合っているときは手を汚すつもりなのですが、本音では殺人はよくないことだと考えています。
そしてGPSの件で対等で信頼されていると思っていたのに、結局は「駒」扱いされていたということが発覚します。
思っているほど相手から信頼されておらず、殺人を肯定しきることもできません。
切り捨てられたショックも追加されて、アクアのためにもう一回殺しに行くだけの熱量を持てなかったということなのでしょう。
抜けてるとこさえ作者のエリア(訳:あんな服装で捕まらない訳がない)
偏差値が非常に高い設定の黒川あかねが、あんなに分かりやすい服装で殺しに行くのはなぜでしょう。
誰だか分からない格好で行った方がいいに決まっています。
この時点ではおそらく、相手を殺して自分が捕まる覚悟があったと思います。
ただし、歩道橋の上で「一緒に生きていこうね」と将来を思い描いている黒川あかねには、将来の幸せを夢想しながら殺人にひた走るという悲壮感があまり感じられないので、もしかしたら間違っているかもしれません。
端の方のおまけ:100%個人的な感想群(以下、ただの感想です)
ここからは考察ですらなく、個人の感想です。
考察が好きな方、個人の感想に興味がない方は読み飛ばしてください。
完璧じゃない関係を許せない?
いや、もう1回殺しに行ったらいいと思うんですけどね。
自殺寸前を救ってもらって、なおかつ恋愛感情もあるのなら。
金輪際現れないワンチャンスを逃す
依存させてでもなんでもいいから人を殺すのを止めてあげたら?と。
依存がどうとか正論を言わずに、「復讐するか決めてくれ」ってアクアに相談されているんだから、相手に将来恨まれる覚悟で「復讐するな」って言えばいいのに~と個人的には思います。
某ラノベでも言ってました、「そういうこと(相手が望むことを言ってあげること)が必要な時があるのだ」ってね。
太陽様の引き立て役A(黒川あかね)の描写について
色々書きましたが、黒川あかねの立場って匙加減(さじかげん)がムズイよな~と思いました。
考えなしのキャラ設定だと暴走してカミキヒカル殺しちゃうだろうし。
かといって、アーティスティックで冷静なサイコパス、みたいな感じでも殺しちゃうだろうし。
人を殺すことに葛藤がある・・・みたいな状態にすると、アクアを許している私!という感じが薄れるよな~とか。
殺人OKに振りすぎてもやっぱり殺しちゃう。
アクアをあまりに好きにさせると「かわいさ余って憎さ100倍!」みたいな感じで本編が脱線しそうだし。
フラれたら殺人しないくらいの状態に保つのが意外と難しいのでは?と思いました。
あと、最近はあまりにも彼女が当て馬なので、段々かわいそうになってきてるんですよね・・・。
前半のストーリーを転がすために体よく使われた挙句、本命:有馬かなのための前座みたいになってるような・・・。
彼女に幸あれ!
等身大の君のこと、すぐに分かりたかったなぁ
第97話と98話は読解力が高い・他人の気持ちがよく分かるタイプの人にはきっと難なく分かることなのでしょうが、言われたことを正面から受け取るタイプの私のような人間には若干分かりづらいと思います。
殺人と恋愛の間で懊悩している黒川あかね、殺人を決意しながら夢想する悲壮感。みたいな場面がもう少しほしかった~!
※完全に個人の感想です。
誰に好かれてものらりくらり。アクアの好きなタイプは?
最後にアクアについて一言。
アクアがアイというアイドルに熱狂し、
あかねという自分の本音を隠してまで寄り添ってくれた女の子じゃなくて、
他人の顔色を窺いつつも自分のエゴを見失わない有馬かなを結局好きになるって。
マジで理想と現実は違う!みたいなところを王道で行っててげんなりしますよねー。
終わりに
考察してると話がめちゃめちゃ長くなりますね。
ここまでお付き合いしていただき恐縮です。
それでは、次回またお会いしましょう。
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