カタルシスを感じよう!演劇コミック『マチネとソワレ』

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本日2回目のワクチン接種が終わりましたー。

タイトルと全然関係ないですね!

今回ご紹介するのは、『マチネとソワレ』という演劇を主題にしたコミックです。

基本情報

『マチネとソワレ』は月刊少年サンデー(小学館)で連載されている作品です。

現在は9巻まで発売されており、10巻が12月に発売予定となっています。

著者は大須賀めぐみ先生です。

あらすじ(ネタバレ含む)

主人公三ツ谷みつや まことには2つ年上の兄がいた。数年前に死んだ天才俳優三ツ谷 御幸みつや  みゆきである。

俳優である誠は、これまで有名すぎる兄の下、世間からも親からも兄の2番煎じとしてしか扱われてこなかった。

そんな現状の中もがいていた誠は、ある日別の世界へ行ってしまう

その世界では死んだはずの兄が活躍しており、代わりに自分が死んだことになっていた。

『既に自分が死んでいるなら、「2号」としてではなく、自分自身の正当な評価が得られるはず。』

親にも世間にも見てもらえなかった男・誠は、俳優として成功することができるのか。

そして、兄である御幸に勝つことができるのか―――⁉

と、いう感じの内容です。

タイトルについての補足

「マチネとソワレ」は演劇用語です。元々はフランス語の単語です。

マチネが昼、ソワレが夜の公演です。

魅力① 謎解きのような役作り

演劇を取り扱ったコミックでは、この役作りの描写がかなりの確率であります。

この作品では、誠が演じる役に難があるものが多いです。

読者は誠と一緒に「え、この役どうやるの?」と無意識に考えてしまいます。

そして、いざ本番が始まると圧倒的熱量で答えが提示されるという、伏線を拾うミステリー小説のような、CM後にトリックを解説する推理ドラマのような、謎が解決する爽快感を感じることができます

魅力② 絵の表情、感情表現に引き込まれる

演劇という表情・感情・動きといったものの表現がこの作品を支えています。

各キャラクターの表情が型どおりではなく多彩です。

この辺りを2ページぶち抜きで書いたり、荒々しい余白の埋め方をするなど、迫力があり、描写の面からも誠の才能への納得感を与えます。

と同時に、モブの観客や脇役のキャラクターたちが演技に驚いたり感動したりする部分に合わせ、どういう意図でその演技になったのか、といった演出に対する考察が入ります。

そしてどれだけ高い技術や才能を持ってそれをやっているのかということが語られます。

主要キャラクターの表現、作画による表現、観客のキャラクターの感情と解説、といったもの全部が組み合わさっていかに感動的ですごいことをやっているのかを畳みかけてきます。

演劇は総合芸術ですが、『マチネとソワレ』は俳優のすごさを語るための総合芸術コミックです。

魅力③ わかりやすく、いきいきとしたキャラクター

ビジュアルも性格もわかりやすいキャラクターが多いです。

とある完璧主義の演出家キャラが長身・眼鏡・長髪かつタクト(指揮棒)を持って登場した時は、あまりのわかりやすさに噴き出しました。

出て来るキャラクター全員が演劇に情熱や魅力を感じている状態なので、読んでいるこちらとしても勝手に熱量があがります。

読んでてとても気持ちのいい作品です。

終わりに

さて、興味を持っていただけたでしょうか?

現在連載中とのことなので映像化はまだ先のことでしょうが、完結したら豪華声優陣を使ってアニメ化とかしてくれないかなー。めちゃめちゃ見てみたいです!絶対映える!

日本でうまく行ったら名前を変えて韓国とか台湾とかでも行けると思うんだよなー。

という映像化への期待が今回も膨らんでいるすずやでした☆

こちらからは以上です。

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