毎日お疲れさまです!すずやです!
もはや超有名作品なので紹介する必要あるのか?と思ったのですが、先日メンタルがやられる出来事があり、久しぶりに『違国日記』を読んでとっても励まされたので、紹介したいと思います。
人と同じリアクションや思考ができたらなぁと悩んだり、結局できなくて罪悪感を抱いてしまうような方、おすすめです。
HSPの方や内向型の人も読むと面白いと思いますよ。
基本情報
現在『フィールヤング』(祥伝社)にて連載中です。
8巻が2021年10月8日に発売されています。
著者はヤマシタトモコ先生です。
・賞例
- 第7回ブクログ大賞漫画部門 受賞
- このマンガがすごい!2019オンナ編 第4位
- このマンガがすごい!2020オンナ編 第10位
- 第24回 マンガ部門 審査委員会推薦作品 他
あらすじ
高代槇生(35歳女性)は、姉の実里とその夫が交通事故で死んだという知らせを受けた。
実里には娘の朝(15歳女性)がいたが、両親を亡くした朝は引き取り手がおらず、親戚内で押し付け合いが始まる。
見かねた槇生が朝を引き取って帰ってきたものの、実は人が苦手で人一倍繊細な槇生。
両親を亡くした朝と、孤独を愛する叔母・槇生。二人の共同生活は、家族とも言えず、友人とも異なる不思議な距離感で送られていく…。
魅力:自分責めを止めてくれる台詞がありがたい。
これはもうあらゆるところで言い尽くされているのですが、名言が続出します。
今回私が癒されたのはこちら。
『あなたの感じ方はあなただけのもので誰にも責める権利はない』(1巻58pより引用)
いやー、そうですよね。
・・・
・・・
そうですよね!
って思いました。
実生活の色々なところで他人に気を使う必要があるときもありますが、そのとき最初に感じた自分の感想や考えを否定する必要はないんですよね。
ましてや、他の人と違うことを考えるから馴染めねーんだよ!とか、感謝すべきところでむしろ怒りを感じるなんて自分はなんて冷たい人間なんだろう、とか自分を責めたり罪悪感を持ったりしなくていいんだよなーと我に返りました。
そういった人と違うことへの肯定が物語を(というか槇生を)通して語られます。
人と同じことを求められたり、社会や会社から求められる人物像に適応しようともがく現代社会人に響きます。
多様な「生きづらさ」を丁寧にすくい取っている
作者のインタビューから、槇生は発達障害であるという説が有力ですが、作品内では今のところ明言されていません。
私個人の予想で根拠はありませんが、より広く「生きづらさ」を扱うために、あえて発達障害という立場を明確にしないという方向性を取ったのではないでしょうか。
生徒と教師といった立場の違いからの意見の対立、槇生の繊細さ・内向的といった個性、同性愛、男性社会からのドロップアウトなど、巻を重ねるにつれてさまざまな立場の人が登場します。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
すごく面白い内容なので、もしよければご一読ください。
こちらからは以上です!
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